【社説】就任10カ月間で10回謝罪した韓国国防長官、解任が正しい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.16 14:47
鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官の解任建議案を自由韓国党と正しい未来党が昨日、国会に提出した。三陟(サムチョク)・高城(コソン)地域に入ってきた北朝鮮木造船に対する軍の警戒失敗と海軍第2艦隊司令部の紀綱弛緩および事件隠蔽に対する責任を問うためだ。鄭長官の解任建議は3月に続いて2回目となる。鄭長官は当時、「西海(ソヘ、黄海)守護の日」関連の国会答弁で、韓国哨戒艦「天安」襲撃事件を「西海上で発生したかんばしくない衝突」と述べた。鄭長官は発言が問題になると、「『天安』は北の計画的な挑発によって攻撃された」と謝罪した。「天安」は北朝鮮の魚雷で攻撃されたが、国防の責任を負う長官があいまいな立場を見せた。
鄭長官の最も大きな問題は、自身が責任を負うべき国の安全保障が徹底されていない点だ。先月の北朝鮮木造船の三陟港入港は、韓国軍の三重の警戒システムが作動しなかった構造的な欠陥を表した。当時、軍当局は木造船が小さいため波と区分できなかったと弁解した。事件の2日後、住民の通報で波紋が広がると、状況を縮小・隠蔽しようとした。国防部が木造船事件を「セルフ監査」したが、その発表にうなずく国民は多くない。