３０年間ソウルの私立大学で教職員だったパク・ミョンエさん（５６）は昨年、旅行で本『一日聖堂旅行』を出した。延世（ヨンセ）大学未来教育院の旅行作家過程科旅行記出版過程を修了した後、卒業生らと一緒につくった作品だ。パクさんは「漠然と退職後には旅行に行って文を書こうと思っていたが、文を書く方法から写真撮影までしっかり教育を受けた後、夢を具体化できた」と話した。

キム・テフィさん（５３）はビルやマンション団地の木や花を美しく整える造園家だ。個人事務所を運営しながら造園家としての生活も忙しいが、彼は時々「ソウル人生二毛作センター」に行って都市農業技術を習得している。彼は「造園を手掛けてみたら都市農業にも関心を持つようになった」として「この頃は菜園も造園式に整え見栄えを良くする傾向なので、好きな造園技術を生かしながらビジネスチャンスにもつながると思う」と話した。

余暇をしっかり楽しもうとするなら、家族関係や人的ネットワークをうまく育てるのが重要だ。サムスン生命引退研究所のパク・チスン責任研究員は「夫婦が仲良く対話時間が長いほど、子供と仲が良いほど余暇生活に満足して特に配偶者との関係や余暇生活の満足度の相関関係が高いと調査された」と説明した。家族との親密度やボランティア型・趣味型の仕事は退職者のストレスを和らげる効果もある。退職者は経済活動をする人に比べ相対的に疲労・挫折・怒り・憂鬱のようなストレス症状をさらに多く経験するが、家族とのつながりや積極的な趣味・社会活動はこれを半減させる。パク責任研究員は「前だけを見ながら走ってきた人が突然何もしなくなればストレスがより大きい」として「社会貢献や余暇、家族関係を通じて精神的な健康を維持してこそ退職後３０年間の生活の質を維持できるだろう」と話した。


＜韓国半退時代＞趣味のない退職者、「余暇をビジネスに」（１）