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【社説】「保安客」と「無分別施術」で崩壊した青瓦台システム

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.12.15 13:06
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崔順実(チェ・スンシル)ゲートの国政調査第3次聴聞会は「セウォル号7時間」の行跡を集中的に取り上げたがすっきりと内幕を明らかにできないまま終わった。だが今回の聴聞会では青瓦台(チョンワデ、大統領府)の安保および保安体系の崩壊と乱れがそっくり明らかになった。特に大統領の所在を完全に見失った国家安保ライン、秘線の出入りを幇助した警護室、青瓦台医療体系の崩壊など、青瓦台のシステムが完全に崩れてしまった現象は見過ごすことはできない問題にみえる。

まず当時国家安保室長だった金章洙(キム・ジャンス)駐中大使はセウォル号事故当時に大統領の所在を把握できず、2カ所に書面報告したと証言した。金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長をはじめとして国家安保ラインで大統領を完全に見失っていたのだ。この渦中に救難時間を逃した2時57分に安保室長が大統領に災害対策本部に行くよう建議し、大統領は5時を過ぎて到着した。国家的災害状況に対する大統領の対応はあまりに遅かった。

 
私人の自由な官邸出入りを放置した警護室の無責任と乱れは常識的に理解できないほどだ。キム・サンマン、キム・ヨンジェ医師は医務棟ではない青瓦台官邸を「保安客」の形で特別な制止なく出入りしたと証言した。大統領の身辺保護と青瓦台保安の責任を負う警護室は今回の政権になって室長が陸軍大将出身の長官級に格上げされた。それでも一般人が大統領の私的空間に自由に出入りするよう放置し院政を育てる環境を提供した。また、大統領の健康は国家機密に属する。それだけ秘密裏に敏感に扱われなければならない。現実は秘線医師らの診療と施術が無分別に行われていたことが明らかになった。青瓦台の医療体系が無用の物になってしまったのだ。

「セウォル号7時間」の真相はこのように信じられず崩壊した青瓦台のシステムを背景にますます謎になっている。しかし大統領が国民の生命権保護義務をどれだけ覚醒していたかを確認するためにセウォル号7時間の秘密は必ず明らかにしなければならない。いまは大統領が直接この問題に対し説明するのが望ましい。それでこそ美容施術のような恥ずかしい議論と消耗的な暴露戦を終わらせることができる。

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