韓経:【取材手帳】中国で押し出される韓国電子企業
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.29 09:04
中国最大オンラインショッピングモール「京東」で空気清浄器を検索すると、フィリップスの製品が最上段に登場する。販売実績などを総合的に反映した結果だ。TCLなど中国製品に比べて2倍ほど高いにもかかわらずだ。フィリップスの関係者は「中国人はフィリップスをラグジュアリーブランドと考える。販売実績は良くなっている」と話した。
一方、韓国電子業界の中国での実績は良くない。サムスン電子の昨年の中国での売上高は約30兆ウォン(約3兆円)と、2年前(約40兆ウォン)に比べ10兆ウォンほど減った。LG電子も似ている。
売上高が減少すると、中国法人の規模やマーケティングに投資する費用も減った。北京市内を歩いたり中国のテレビを見ると、サムスンギャラクシー(スマートフォン)以外に韓国ブランドの広告はあまり見えない。蘇寧などの総合家電販売店でもサムスンやLGの製品が占める売り場の面積は毎年減っている。流通網への投資を縮小したためとみられる。