【時論】「高齢化ショック」 日本格下げの教訓(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.19 14:53
国際的な格付け機関フィッチは最近、日本の国債を「A+」から一つ格下げし、上から6番目の「A」とした。韓国より2つも低い等級だ。昨年12月にはムーディーズが日本国債を格下げした。1990年代に最高の格付けを受けていた日本国債の格下げが続いているのは、高齢化による財政赤字膨張問題の深刻性のためだ。
今回の格下げにもかかわらず、日本円や日本国債の金利には大きな変動がない。日本の財政収入は短期的には景気回復と物価上昇で拡大しているうえ、日本銀行(日銀)が国債を大量に買い入れて量的緩和に注力しているからだ。日本国債に投資している日本の機関投資家も日本国債を大量に売る可能性は低い。低金利と物価上昇にもかかわらず、日本の預金者が海外に資金を逃避させるようなことが発生する可能性も低いとみられる。もちろん日銀が量的緩和政策を永遠に続けることはできない。物価が徐々に上がる場合、ある時点で量的緩和の出口戦略が必要になるはずだ。この時、日本の財政に対する信頼性が回復しなければ、日本の金利は急騰し、国際金融市場にも大きな波紋を起こす可能性がある。