慰安婦訴訟映画の主演女優「実存人物は負担だった…3カ月間で日本語覚えた」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.25 14:41
トレードマークだった優雅なイメージをかなぐり捨てたキム・ヒエの演技は劇を頼もしくリードする。「実存人物の話なので魅力的に感じたが、撮影を始めると非常にプレッシャーを感じる課題でした。偽物のように見えてしまったら作品に迷惑をかけてしまうという気持ちで髪の毛も切り、体重も10キロ近く太らせました。普段の声量はムン・ジョンスクというキャラクターに及ばないので、やや高めに、やや高めに引き上げました。釜山方言や日本語は3カ月近くかけて丹念に覚えました。監督がうわさに聞く完ぺき主義者ということで、撮影中に台詞を少しずつ変えるので大変でした」。
大きな挑戦だった裁判シーンをすべて終わらせた日は、扮装室で涙がとめどなくあふれたという。「それまで積み重なった心の痛みが込み上げてきて、とてもすがすがしくて、虚しくて…。私のような年齢に、そのような重圧感を克服して何かをやり遂げた後、泣くことができたというのが幸運でした。多くの先輩女優の皆さんとご一緒できたという点でさらに貴重だったと思います。変えることができない時間の中で熟成された演技の匠ではないですか。まるで醸造した酒のように、新しいものだけを求める世の中で、年上だから、女だからという理由で相対的に機会が少ないというのは残念です。今後もこのような作品が続いたら嬉しいです」。