【社説】北朝鮮の意地張りに再び破綻岐路に立った米朝関係
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.30 13:47
ジェームズ・マティス米国防長官は28日(現地時間)、「現在のところは韓米合同軍事演習をこれ以上中断する計画はない」と発表した。米トランプ政府がこのように強硬策を相次いで発表するのは北朝鮮によるところが大きい。十分な状況把握ができていない金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長がいきなり脅迫性の手紙を米国に送りつけ、危機状況を自ら招いたのだ。金副委員長は「(非核化交渉が)再び危機に処していて、中止になるかもしれない」として米国責任論を主張したが、誤りがあるのは金正恩(キム・ジョンウン)政権のほうだ。6・12米朝首脳会談精神により、すでに核兵器リストや非核化日程を出していたとすれば、乙支(ウルチ)フリーダム・ガーディアン(UFG)などの合同演習が再開されることはなかっただろう。
血で結ばれた両国間の同盟関係を象徴してきた韓米合同演習は、北朝鮮にとっては恐ろしくて気に食わない行事だった。訓練とはいえ、いつ急変して本当に攻撃されるかもしれないばかりか、韓米戦闘機が飛べば、それでなくても厳しい状況に高価な航空燃料を使って北朝鮮も飛行機を出撃させざるをえなかったためだった。北朝鮮が何より韓米合同演習の中断を優先的に要求してきたのはこのような理由だった。そのため、韓米軍事演習を誤ったやり方で蘇らせたのは、斧で自分の足の甲を傷つけたも同然だ。