最後のナチス戦犯ハンター「日本、過去の歴史忘却を越えて歪曲」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.11 11:33
◆被害者証言記録は韓国の義務
しかし日本の戦犯の処罰は被害国の韓国の義務だというのがツーロフ氏の考えだ。ツーロフ氏は「日本政府がしなければ韓国が動くべき」と述べた。「対外的には日本に強く圧力を加える義務があり、対内的には戦争犯罪被害者の証言などを記録し、後世に永遠に残すようにあらゆる措置を取らなければならない」ということだ。また「国が一種の追悼機構を設立し、記録の保有だけでなく日本に行動を要求するロビー団体として活用することもできる」とし「ユダヤ人はこの分野に多くの経験を持っていて、韓国と分かち合える」と提案した。ツーロフ氏は「日本や一部の東欧国家のように、罪を隠すために歴史歪曲や不正を試みる国が、相応の責任を取るよう支援するのが私の最終的なな目標」と述べた。
ツーロフ氏は被害国の政府が戦犯を自国の法廷に立てせた例としてアドルフ・アイヒマン(1906-62)を挙げた。ヒットラーの側近だったアイヒマンはアルゼンチンに隠れていたが、イスラエル諜報特務庁(モサド)に拉致された後、エルサレム裁判所で死刑を言い渡され、絞首刑に処された。アルゼンチンの主権を侵害した厳然たる国際法違反だったが、イスラエルが謝罪するラインで特別な外交紛争なく終わった。