【社説】度を超えた公職の綱紀弛緩、大統領が正さなくては=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.07.24 13:18
公職社会の綱紀の緩みは度を超えた。概念のない公職者の逸脱現象は過去にもあった。しかしこのところ相次いで出てくる醜聞などを見れば国紀の乱れを心配しなければならない水準だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)・内閣から第一線の警察官まで地位の上下を問わない。パワハラや暴言は基本で犯罪水準の逸脱行為も堂々と行われている。そうでなくても韓国は青年失業や低成長に北朝鮮の核危機、高高度防衛ミサイル(THAAD)議論まで内憂外患が重なり合っている。公職社会の逸脱がより懸念される理由だ。
何より検察権力の腐敗は国民の公憤を買っている。陳ギョン準(チン・ギョンジュン)検事長は友人の金正宙(キム・ジョンジュ)ネクソン代表から受け取ったお金で株を買い120億ウォンの差益を手にし、親族に仕事を融通する代価として財閥に対する脱税内偵調査を中断した容疑で逮捕された。検察幹部とは到底思えない破廉恥な犯罪だ。陳検事長の逮捕は彼と懇意にしている禹柄宇(ウ・ビョンウ)青瓦台民情首席秘書官をめぐる疑惑に拡大した。陳検事長の斡旋で親族が所有する1300億ウォンを超える江南(カンナム)の土地売却を成功させたという疑惑だ。禹首席秘書官は機動警察官の息子が入隊4カ月で花形職であるソウル地方警察庁の運転兵に配属される特恵を受けたという疑惑も受けている。