【社説】TPP時代が開幕、国益を最大化する参加戦略を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.06 11:19
環太平洋経済連携協定(TPP)交渉が6日間のマラソン会合の末、妥結した。予定を4日間も延長するほど難航した。次世代バイオ医薬品の特許保護期間が米国と豪州の譲歩で合意し、最後の関門を越えた。アジア・太平洋経済共同体のTPPは世界国内総生産(GDP)の40%を占める、名実ともに世界最大の多者間交渉だ。TPPのスタートは国際通商の新しい基準が開かれることを意味する。
TPPは参加国間の年間貿易規模が1京2100兆ウォン(10兆1800億ドル)にのぼる。TPP参加国を見ると、中間財中心の輸出構造を持つ韓国が加入する場合、高い競争力を発揮できる。しかし有利なことばかりではない。直ちに国営企業優待禁止、漁業用免税油提供禁止など、韓国が受け入れがたい条項もある。国営企業を優待すれば貿易報復を受けることもある。産業銀行を通じた企業支援なども問題になる可能性があるということだ。