【社説】南北列車、ただのイベントに終わらないよう

【社説】南北列車、ただのイベントに終わらないよう

2007年05月18日08時59分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  半世紀ぶりに南北の列車が軍事分界線を通過した。たとえ試運転でも対決の象徴である軍事分界線が陸路・海路に続き鉄道でも通過したということは南北緊張緩和のレベルで大きな意味がある。特に「鉄馬は走りたい」という念願もあるように鉄道連結は特別な象徴的意味があるという点でそういえる。

  南北間列車運行は両側の共同繁栄にも貢献するはずだ。韓国としては物流費を画期的に減らすことができる。開城(ケソン)工団と対北観光事業がますます活性化する。北朝鮮も必要な支援物資を適宜に受けることができる。また京義(キョンウィ)線だけで年間数億ドルと推定される通行料も無視できない経済的利得だ。

  問題は列車の定期運行が行われなければこうした意味や利得はなくなってしまうという点だ。しかし南北の行動を見ると非常に失望する。北側は定期運行が可能になるように恒久的軍事保障を採択しようという南側の要求を強く断った。試運転に応じたことも南側から軽工業原資材を受けとるためのやむを得ない選択だった。一言で南側の人員と物資が大規模で北朝鮮にわたることは許容できないというのだ。

  こうした現実を冷静に見られずに試運転の意味を過大評価しているこの政府の行動も情けないものだ。今回の試運転は南北が鉄道連結に合意してから7年かかって行われたものだ。定期運行どころか試運転を1度するのにどれだけ多くの支援と時間が必要かわからないのだ。それでも、この政府は「少しすれば平壌(ピョンヤン)はもちろんシベリアに行くことができるというように」都合のいいことを言っていてあきれるばかりだ。搭乗者も官僚や政治家の数が半分を超えたことも問題だ。国民を考慮するより自分の手柄だといわんばかりなのだ。まるで個人のお金を使ったように主張し、脱落したと不平を言う道知事も見苦しい。

  南北列車運行はそれなりに意味がある。しかしこれを無理やりに拡大するとか自己誇示などあやまった目的に活用しようとすれば、その本来の意味さえ棄損することがあるという点を政府は肝に銘じてほしい。
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