【取材日記】「手術室監視カメラ設置法」一日で撤回した議員5人=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.21 13:36
手術室での医療事故が相次いだことを受け、李在明(イ・ジェミョン)京畿(キョンギ)知事が今月、京畿道傘下の医療院6カ所の手術室に監視カメラを設置した。これを機に論争が激化した。このような渦中の今月14日、共に民主党の安圭佰(アン・ギュベク)議員は手術室の監視カメラ設置を義務化した医療法改正案を電撃的に発議して関心を引いた。この案には手術室の患者の安全と人権を担保し、無資格者の代理手術を根絶するという趣旨が盛り込まれた。安議員を含め10人が共同発議者に名前を入れた。
だが、翌15日に法案が跡形もなく姿を消した。参加した議員10人中5人が発議を撤回した。民主党の金振杓(キム・ジンピョ)議員と民主平和党の李勇周(イ・ヨンジュ)議員がまず撤回し、正しい未来党の李銅燮(イ・ドンソプ)・朱昇鎔(チュ・スンヨン)議員、民主党の宋基憲(ソン・ギホン)議員が順に手を引いた。法案発議の最小基準が10人なので、1人だけが撤回しても法案が廃棄されるのに半分の5人が抜けた。
発議された法案が常任委員会に上程されないか、議論されずに廃棄されることはあっても、一日で共同発議者の半分が撤回する場合は見たことがない。彼らは立場を変えたのだろうか。民主平和党の李勇周議員補佐官は20日、「議員本人と関係なく補佐官が法案に署名した」と話した。彼は「発議される多くの法案を一つ一つについて議員が目を通すことができず、補佐官が検討して印鑑を押す場合が多い」とし「このような形で撤回した場合が何度かある」と話した。共に民主党の金振杓議員室側は「医師協会などからの抗議を受け、争点をもう少し見守るために外れた」と説明した。朱昇鎔議員室は「専門知識がなく検討が必要で撤回した」と話した。