【時視各角】文在寅政権の健忘症
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.10.30 10:42
「疎通と合意の重視」。昨年11月、韓国政府は「文在寅(ムン・ジェイン)の韓半島(朝鮮半島)政策」という名前で大層な北朝鮮政策の青写真を示した。この時に出てきた5大原則の一つがまさにこれだった。統一部は当時、「国会などさまざまな主導者の参加と疎通を制度化し、統一問題・北朝鮮政策に対する国民的共感と合意を引き出す」と約束した。
それだけではなかった。昨年5月、文政府の政策下絵を描いた国政企画委もこのように力説した。「(今や)統一問題において、国民がともに進むことができる国民大協約を作るときが来た」と。
ところが見てみよ。そう言っていた政府が、最近はどうだ。今月23日、文在寅大統領は平壌(ピョンヤン)宣言と軍事合意書を批准した。「国会の同意がなければ違憲」という野党の反対などどこ吹く風だ。これが「疎通して国民的合意を成す」と約束した政府の姿なのか。1年も経たないうちに国民との約束を忘れてしまったようだ。