【中央時評】中国の権力構造
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.18 14:08
最近、中国の習近平国家主席が絶対的な権力を掌握したことが確認された。清朝の王宮で米国のトランプ大統領をもてなすことで自らを皇帝の後光で包んだのは象徴的だ。毛沢東以降の最も強力な指導者が出てきたのだ。権力が一人に集中するのを防ごうと考案された集団指導体制で、習主席がこのように速やかに権力を握ったのは大きなミステリーだ。共産主義国家の属性を考慮すれば、習主席が権力を完全に掌握した過程は長い歳月が過ぎて明らかになるだろう。
とはいえ、習主席が共産主義体制に内在する根本的な力の助けを受けたのは明らかだ。共産主義が長く施行された社会では決まって絶対権力を握る指導者が出てきた。そのような根本的な力に対する省察は、依然として理解しがたい中国を理解するのに役に立つだろう。