「サムスン物産・第一毛織の合併比率は正当」…サムスンの手を上げた裁判所(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.02 10:12
裁判所は、合併が第一毛織の大株主であるサムスングループ総帥一家の利益のために推進されているという主張も受け入れなかった。裁判所は「合併公示後、サムスン物産の株価が非常に上がるなど市場が肯定的に評価している」として「合併によってサムスン物産は損害だけを見て、第一毛織は利益を見るとは見難い」と話した。建設および商社分野の停滞を打開するためにレジャー・ファッション分野の潜在力を持つ企業との合併を推進したというサムスン側の主張を受け入れたのだ。
今回の裁判所の決定によりサムスン物産・第一毛織の合併計画が1つの峠を越えたという評価が出てくる。エリオットは主要株主を相手に合併に反対することを勧めているが、今回の決定で大義名分が色あせたためだ。エリオットの自社株の処分禁止の仮処分申請に対する決定がまだ残っているが、財界ではサムスン物産がKCCに自社株を売却したことを裁判所が判例に沿って認めるものと見ている。同じ裁判所で審理しているこの申請は17日の株主総会前に決定される予定だ。