「韓国、スウェーデン福祉制度をそのまま導入すべきでない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.23 17:50
生後9カ月で父を亡くし、4歳で王世子になったスウェーデン王子に、考古学者だった祖父は時々、遠い東洋の国の話を聞かせた。 祖父は遺跡発掘に参加した経験を語り、「韓国という国で非常に美しい遺物と碑石を見ることができた」と話した。 それから数十年が過ぎ、この王子は国賓として韓国を訪問することになった。 29日から3泊4日の日程で韓国を訪れるスウェーデンのカール16世グスタフ国王だ。
1959年の両国の修交以来初めての国賓訪問を控え、グスタフ国王とシルビア王妃に16日(現地時間)、スウェーデン・ストックホルム宮殿で会った。 グスタフ国王は「スウェーデンと韓国は協力して開発する分野が非常に多い」とし「李明博(イ・ミョンバク)大統領と会って両国の共通の関心事について話し合う」と述べた。
グスタフ国王と韓国の縁は遠い過去に遡る。 先代の王だったグスタフ6世は東アジアの歴史に関心を抱いていた考古学者で、皇太子だった26年に韓国を訪問し、慶州(キョンジュ)の古墳の金冠発掘に参加した。 グスタフ国王がサムスンの携帯電話など韓国製品を愛用したことも広く知られている。 ストックホルムのアーランダ国際空港の王族接見室には、LG電子のLCDテレビが設置されたりもした。 今回の国賓訪問を控え、グスタフ国王夫妻は異例にも大使公邸を訪問し、厳錫正(オム・ソクジュン)駐スウェーデン大使夫妻と一緒に夕食をとるなど王室レベルで格別の関心を向けている。