【社説】泥仕合の米大統領選に世界の憂慮深まる=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.11 17:50
28日後に迫った米国大統領選挙が極限の状態を見せている。共和党のドナルド・トランプ氏は赤面するような卑猥な発言に続き、13歳の女性に性的暴行をしたという疑惑まで浮上し、米大統領選挙史上初の候補交代論に苦しんでいる。民主党のヒラリー・クリントン氏は10日(現地時間9日)に行われた2回目の大統領選挙候補テレビ討論で、トランプ氏のセックススキャンダルを猛攻撃した。するとトランプ氏はクリントン氏の夫ビル・クリントン元大統領から性的暴行を受けたと主張する女性3人を連れてきて会見すると言いながら対抗した。
米国の第45代大統領を選ぶ大統領選挙がこのように目を開けて見ていられない泥仕合に転落したのはトランプ氏に大きな責任がある。彼は白人貧困層の票を狙って人種差別、女性嫌悪、反イスラムなど従来の政治家が決して取り上げることがなかったタブーを前面に出した。新聞1面に出るために暴言や奇行もはばからなかった。その結果、今回の大統領選挙は政策論争は影も形もなく、人身攻撃にオールインする醜い攻防戦に変質した。