【グローバルアイ】矛盾した中国観の弊害=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.09 15:51
韓国人の中国観は矛盾している。中国という国家と中国人・中国社会を見る視角が大きく異なっている。中国を訪れる旅行客や企業家そして政治家までの大部分が矛盾から自由ではない。中国という国家を見る視角は大きく分けて4つだ。今後、米国と世界覇権を争う唯一の国家、韓国経済と韓半島(朝鮮半島)情勢にほとんど絶対的な影響力を持った大国、数千年の歴史と文化強国、韓半島を威嚇する可能性がある周辺大国などだ。それだけ韓国にとって中国が重要だという認識が敷かれている。
しかし中国を社会や個人として見ると事情が違う。各自の経験によって多様な否定的見解が飛び出してくる。不潔で怠け者で公共秩序を守らず契約も無視する国。これだけなのか。小国を無視して腕力を前面に出しながら社会規範を守らないなどなど。一言でいえば「後進的」だということだ。30年以上にわたり高度経済成長をしながら国家地位はG2(米国と中国)になったが、国の品格が伴っていないという話だ。相当数の中国人もこれを認めるので間違った話ではない。問題はこうした韓国人の矛盾した中国観が、中国に対する言動不一致、学習欠乏につながって国益を害するというところにある。