韓経:【コラム】後進的な社会支配構造が問題だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.14 14:05
英国は19世紀に世界最大の帝国に成長する軸を築いた。その発展過程で決して欠かせない人物がいる。エリザベス1世女王だ。ニューヨークタイムズは2000年4月、過去1000年の歴史上最も卓越した指導者にエリザベス1世を選んだ。理由がある。
エリザベス1世が即位した1558年前後の英国は周辺列強の脅威、深刻なインフレーション、宗教紛争などで混乱している欧州の後進農業国だった。フランスとの戦争で欧州大陸の領土をほとんど奪われた英国は海洋進出に勝負をかけた。スペイン、ポルトガルとの衝突は必然的だった。エリザベス女王は海軍力を強化するなど社会支配構造の整備をした。その結果、英国はカレー沖海戦で世界最強のスペインの無敵艦隊を撃破した。英国が海洋覇権を握って世界へ向かう瞬間だった。