【コラム】中国が話すアジアの新秩序=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.21 12:16
2番目はアジアの地縁政治における米国排除だ。中国は現在東中国海では日本、南中国海ではベトナムやフィリピンと紛争中だ。中国の視点ではこれらの問題は日本やベトナム、フィリピンとの対立ではなく、これらの国を背後でそそのかしていると考える米国のために発生する。したがってCICAを通じてアジアの問題はアジアの国同士で力を集めて解決しようという主張を展開するということだ。米国と日本はCICAのオブザーバー国にとどまっている。
3番目はCICA議長国の立場を利用し習近平の新アジア安保思想を積極的に広報するという戦略だ。習近平は現在のアジアに合わせた安保秩序として3種類の安全を主張している。最初は総合安全だ。過去の伝統的な安保思想は軍事安全にだけ焦点を合わせた。しかしいまは環境安全、社会安全など非伝統的な多様な分野での安全を総合的に考慮しなければならないという主張だ。2番目は協力安全だ。自分が栄えれば残りは滅びるゼロサム的な計算から抜け出し助けるべきだと話す。3番目は共同安全だ。域内すべての国の安保はすべて同じく重要だという認識の下で組分け式の冷戦的思考から脱皮しなければならないと強調する。