＃１．「名簿を見てみろ。誰が出席できるのか」。全国経済人連合会（全経連）は隔月の会長団会議を開催する度に頭を悩ませる。常勤副会長を除いた会長・副会長２０人のうち会議に出席するグループ総帥がほとんどいないからだ。裁判中の崔泰源（チェ・テウォン）ＳＫ（株）会長、金升淵（キム・スンヨン）ハンファグループ会長に続き、玄在賢（ヒョン・ジェヒョン）東洋グループ会長も会議出席が難しくなった。姜徳寿（カン・ドクス）ＳＴＸ会長は対外活動を中断した。強く否定しても市場ではさまざまな声が出ているグループもいくつかある。全経連側は「会議にあまり出てこない総帥まで考慮すれば３分の１（６、７人）にもならないほど」と話した。９月の会長団会議には６人が出席した。全経連の関係者は「グループ総師が隔月で会う会議の構成さえも難しいというのが財界の現実」と語った。

＃２．「低成長から脱した」。玄オ錫（ヒョン・オソク）経済副首相は２４日、対外経済長官会議でこのように述べた。玄首相は「対外環境の好転などで景気回復の期待感が高まっている」と強調した。米国の政府閉鎖（シャットダウン）の一段落、中国成長率の反騰などを根拠に提示しながらだ。玄首相は「国内経済も輸出の改善が続き、雇用・消費・投資指標が上向いている」と診断した。企画財政部では、今年の成長率が年初の予測値（２．７％）を超えるという期待感も出ている。７－９月期の経済成長率が３．３％という成績表が出て、期待も高まった。

◆サムスングループも電子を除いて低調

企業現場の体感景気と統計に表れる経済指標の乖離が大きくなっている。「良くなっている」という期待が誤った判断となるという懸念も出ている。乖離の原因はサムスン電子の錯視だ。先週発表された７－９月期の企業実績はサムスン電子を除いて低調だった。サムスン電子は７－９月期、営業利益１０兆ウォン時代を開いた。前年同期に比べ、営業利益が２６．１％増えた。

しかし同じサムスングループ内のサムスンＳＤＩの営業利益は同じ期間６６．３％急減した。石油製品の需要が減り、ＳＫグループ内のエネルギー分野の代表格であるＳＫイノベーションは、７－９月期の営業利益が前年同期比５６．７％減少した。大韓航空（－４３．２６％）、ポスコ（－３７．６％）、起亜自動車（－１３．１％）なども営業利益が大幅に減少した。ＬＧ電子（２７％）と現代自動車（１．７％）は体面を保った。しかしＬＧ電子は前期には及ばない実績で、モバイル分野では赤字を出した。現代車の１－９月の全体営業利益（６兆２８５１億ウォン）は前年同期比で４．９％減となった。


サムスン電子を除けば厳しいが…韓国経済、低成長を脱した？（２）