AI弁護士大会で韓国が2年連続1位…「優勝アルゴリズム」があった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.27 10:48
「甲は配偶者乙のため丙が所有した住宅を取得しようとする。買い手を乙とし、代金は甲が支払った場合、発生する法律上の効果は?」。画面に日本の司法試験の民法の問題が出てくると、英国、日本、カナダなど各国の代表選手が提示された事例に適用する法令と解決策を探しだした。1時間により多くの客観式問題の正解を当てる選手が勝つ大会だ。この様子を見た各国の法曹関係者は感嘆の声を上げ拍手した。問題を解く代表選手は人ではなく人工知能(AI)だったためだ。
13日にロンドンで開かれた「国際人工知能と法律カンファレンス」のハイライトはこの「法律人工知能コンテスト」だった。この大会で昨年に続き今年も優勝したAIは韓国のインテリコンメタ研究所が開発した「I-LIS」だ。
イム・ヨンイク弁護士(司法研修院41期)は工学と法律を学んだ開発者だ。大学で生命科学を専攻して米国に行った彼は2000年代初めに米国を席巻したAI研究にはまることになった。当時米国では医学・法学など専門領域でAIを活用するのが話題だった。イム弁護士はこのうち法律サービスをAIと組み合わせるという目標を立てて帰国した。彼には医学が得意な学問だったが、医学と組み合わせたAIは米国ですでに天文学的規模の投資が行われ、韓国への輸出も計画されていた。AI法律サービスは国家間に障壁があるため彼は勝算があると判断した。