韓国、日本水産物の輸入制限「ジレンマ」…通商摩擦vs食卓世論(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.02.12 10:52
1年6カ月続いている日本産の水産物輸入制限措置を緩和すべきだという声が、慎重ながらも政府内から出てきている。放射線汚染に対する国民の不安感は相変わらずだが、韓国側の輸入規制強度が過度に高く科学的根拠も充分ではないという指摘が多いために、日本が世界貿易機関(WTO)に提訴する場合は敗訴する可能性が高いという判断からだ。このまま時間がかかっていては、ややもすると通商自由国家としてのイメージだけが損なわれる恐れがあるとの憂慮が出ている。
11日、韓国政府によれば外交部の産業通商資源部食品医薬品安全処などは来月、日本産の水産物輸入規制を緩和する問題を公論化しようと部署間協議に入った。
日本産の水産物の安全性を検証している「日本放射線安全管理民間専門家委員会」が早ければ今月末に発表する最終調査結果と連係して推進するという腹案だ。この委員会は昨年末に続き先月12~17日、日本産の食品に対する放射線安全管理実態を把握するために現地調査を終えた。民間調査委員長であるイ・ジェギ漢陽(ハヤン)大学原子力工学科教授は「まだ報告書を完成していないが一部試料を検出した結果、放射線の数値が(基準線よりも)高く出てこなかった」と話した。