品質高まる中国産、価格低下の日本産…“逆サンドイッチ”韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.14 08:59
自動車の操向装置を製造しているM社は1990年代中ば、中国・北京に進出した。進出初期、この会社は部品をすべて韓国から空輸していた。しかし05年以降、品質がほぼ同じで、価格が安く、調達条件もはるかによい中国産に部品を変え始めた。昨年、同社の製品の部品は80%以上が中国産となった。M社の関係者は「品質も韓国産と変わらず、納品条件がはるかによい中国部品を使用しないわけにはいかない」と話した。
自動車ホイールを製造する京畿道金浦のA社は昨年、閉鎖した。押し寄せる中国製品についにお手上げしたのだ。同社の関係者は「自動車ホイールの競争力の核心である技術力とデザインでともに追いついた中国企業が、今ではグローバル企業が主要顧客であるOEM(発注者ブランドによる生産)市場でも韓国企業を追い抜いている」と話した。
“チャイナ・インサイド(China Inside)”空襲による韓国素材・部品業界の被害が尋常でない。安い労働力を前面に出した中国産の完成品が韓国製品を締め出す「世界の工場」スタイルのチャイナショックに続き、目前まで追いついた中国の“技術空襲”のためだ。このため競争優位にあった韓国企業・産業分野までも追い込まれている。部品・素材分野でも世界市場制覇を狙う中国の野心に満ちた産業政策がもたらした影響だ。