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【コラム】韓国人の素養がない? エニーニョ帰化問題が投げかけた質問

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.05.23 16:10
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青い目の選手が大韓民国サッカー代表チームのユニホームを着てプレーする場面は、すぐには見られなくなった。 「21世紀グローバル社会」を標ぼうする大韓民国だが、肌の色と人種・血統が異なる人に太極マークを許すのは容易なことではなかった。

ブラジル出身FWエニーニョ(31)の特別帰化が事実上なくなった。 大韓体育会は22日、法制賞罰委員会を開いた。 エニーニョを複数国籍対象者として法務部に推薦するかどうかを案件として扱った。 結果は「不可」だった。

 
理由は2つだ。 まずエニーニョが大韓民国の国民として基本素養を身につけていないと判断した。 体育会は特別帰化の対象者であっても「国語能力と大韓民国の風習に対する理解は必須」という立場だ。 エニーニョはこの部分で落第点を受けた。

サッカー界全般に及ぼす影響も考慮した。 エニーニョと同じポジションでプレーする国内選手の位置づけ、安易に複数国籍を認める場合Kリーグの外国人制限が有名無実になる点などを念頭に置いた。 これは7日に行われたエニーニョの最初の特別帰化推薦審査の結果と変わらない。

大韓サッカー協会はエニーニョの帰化のための努力を中断することにした。 すでに2度の審査が行われたうえ、ブラジルワールドカップ(W杯)アジア地域最終予選が目前に迫っているため外国人選手の帰化問題を扱っていられないからだ。

しかし上級団体の決定に対し、サッカー協会の関係者は冷ややかな目を向けている。 「国際化時代に合わない決定」という不満だ。 これに先立ち特別帰化で韓国国籍を取得したムン・テジョン、ムン・テヨン、キム・ハンビョル(以上バスケット)はハーフコリアンで、コン・サンジョン(ショートトラック)は華僑3世だ。 直接・間接的に韓国とつながりがあるだけだ。 一方、体育会はエニーニョをはじめとする純粋外国人を複数国籍対象者として推薦したことはない。 ムン・テジョン、ムン・テヨン兄弟の韓国語の実力がエニーニョより優れているわけでもない。

体育会は今回の決定は問題にならないという立場だ。 体育会の関係者は「最初の審査後、サッカー協会にエニーニョの非適格事由を一つひとつ伝えたが、2度目の審査でも特に変わったことはなかった」と述べた。 エニーニョの韓国語の実力について、選手自身の改善意志も、サッカー協会レベルの支援努力も見えなかったという意味だ。 チェ・ジョンジュン体育会事務総長は「韓国人として最小限の素養を備えていない人に韓国国籍を与えるのは望ましくない」とし「複数国籍制度は外国人に韓国国籍を追加で許諾する制度であり、韓国人としての権利を保障するだけに、選定の過程は慎重でなければならない」と主張した。

エニーニョ特別帰化をめぐる論議は「韓国人」という概念について多くのことを考えさせる。 かつて「韓民族」という単語が韓国人に代わる表現として使われたことがあるが、多文化家庭が急速に増え、こうした概念は薄れた。 いまや肌の色と人種で韓国人かどうかを区別することができない時代だ。 21世紀の多文化社会で「韓国人」の定義は何か。 「韓国人らしい」とはどういう意味か。 エニーニョが私たちに投げかけた質問だ。

ソン・ジフン文化スポーツ部門記者

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