【コラム】金正恩委員長には核兵器より恐ろしい脱北者(1)

【コラム】金正恩委員長には核兵器より恐ろしい脱北者(1)

2018年01月16日15時30分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「タルタルタル」をよく見る。「脱北者が脱北者にあらゆることを尋ねる」トークプログラムだ。「ベナTV」というユーチューブチャンネルが制作してインターネットに載せている脱北者関連コンテンツの一つだ。脱北者1人を座らせ、2人の進行者が2時間ほどさまざまな質問をする。進行者は少なくとも1人は脱北者だ。ユーチューブを通じて偶然視聴し、脱北者の率直なトークに引かれて固定ファンになった。

  プログラムは脱北の動機と過程を扱う1部と韓国定着生活を扱う2部に分けて進行される。脚本もなく、編集もない。3人が集まっておしゃべりをするように自由に進められる。生き生きとしたリアリティーがよい。韓国社会に対する不満と批判も遠慮なくする。韓国の視聴者の好みに合わせてショー形式に進行される一部のチャンネルの脱北者番組とは質的に違う。

  家族と祖国を捨てた「背信者」の烙印を覚悟して鴨緑江(アムノッカン)と豆満江(トゥマンガン)を渡って脱北するまで、この人たちが北朝鮮で経験した生活の一つ一つが小説でありドラマだ。脱北の途中に捕まって強制送還されるリスクを負いながら、中国、ラオス、タイの険しい密林や川を通って自由大韓民国に到着した脱北者の厳しい旅程は崇高で荘厳な人間勝利の記録だ。

  脱北者の証言から新たに確認されたことは徹底的な洗脳教育の力だ。「虎視耽々と侵略の機会を狙う米帝とその傀儡南朝鮮から共和国を守るために自主と主体の旗幟を高く掲げ、昼夜を問わず努力する元帥様と将軍様の超人的闘争と為民精神を真実だと信じた」というのが出演者の多くの証言だ。北朝鮮の地を抜け出して別の世界を見てこそ、それが暴圧的な「金氏王朝」を維持するための操作されたドグマにすぎないということを初めて知ったという。

  北朝鮮社会に広まった韓流ドラマの力も確認した。「タルタルタル」に登場した脱北者の大半が北朝鮮にいる間に「南朝鮮ドラマ」を見たことがあると話す。金日成(キム・イルソン)総合大学を卒業したある脱北者は北朝鮮で見た韓国ドラマの題名に非常に詳しく「中毒性」を認めた。具体的な脱北の動機はそれぞれ違うが、ドラマで見た韓国の生活に対する憧れから知らないうちに脱北の決心に影響を及ぼしたという。

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