イングランドの「自虐的選択」で吹っ飛んだ「イエレンの夢」「安倍の希望」<上>(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2016.06.28 16:24
英国バーミンガムとサンダーランド。この二つの都市はマンチェスターとともに19世紀の産業革命を牽引した。バーミンガムは繊維産業、サンダーランドはガラスと造船業のハブだった。英国バーミンガム大学経済学科のピーター・シンクレア教授はこの二つの都市を「自由貿易論のふるさと」と呼んだ。
そう呼ばれるのは当然だ。この二つの都市で生産された製品を欧州とアジア市場に売りさばかなければならなかった。製品とサービスだけでなく、人まで自由に国境を行き来きできれば、すべての国が幸せになるというのが自由貿易論の核心だ。ところが23日(現地時間)に行われた英国の欧州連合(EU)離脱の是非を問う国民投票で、バーミンガムとサンダーランドはEUと英国の間に「壁を築くこと」を選んだ。