【中央時評】「人口の崖」のもう一つの素顔、中絶と国際養子=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.07 10:13
大韓民国が速いペースで高齢化している。統計庁によると、昨年13.1%(世界51位)だった65歳以上の高齢人口比率が2060年には40.1%(世界2位)に上昇する見込みだ。さらに世界最低水準の出生率(1.24人)が重なり、生産可能人口(15-64歳)比率は2060年に49.7%と、人口全体の半分以下に落ちると予測されている。このままでは生まれてくる子どもたちが高齢社会の負担をそのまま抱えることになる。韓国の存立自体を根本的に脅かすものだ。
遠い将来の話ではなく、我々の子どもの世代が直面することだ。根本的な対策は出生率を高めることだ。しかし生活に余裕がない青年たちは結婚まであきらめ、高費用・超競争の教育環境のため既婚の夫婦までが出産を避けるため、出生率を高める政策はどれほど効果を発揮するか分からない。人口の崖において大韓民国の生産エンジンが停止する前に別の観点での接近が必要だ。むしろ現存する中絶率を減らすことから実効的な代案を見いだす必要がある。