【社説】内輪もめする安保コントロールタワーに国民は不安だ=韓国

【社説】内輪もめする安保コントロールタワーに国民は不安だ=韓国

2017年09月19日10時07分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  ますます高度化・現実化しつつある北朝鮮の核・ミサイル脅威の前で韓国の外交安保コントロールタワーがひどく揺れており、国民が不安を覚えている。それも外部の衝撃によるものではなく、内部の内輪もめによる動揺なのでより一層不安であきれる。

  宋永武(ソン・ヨンム)国防長官は昨日、国会国防委員会で文正仁(ムン・ジョンイン)大統領統一外交安保特報に対して「学者の立場で騒ぐ感じであり、安保特報に思われず嘆かわしい」と批判した。「安保や国防問題に対して相手にしてはならない人」とまで言った。「北核凍結を前提に韓米軍事演習の縮小を模索しなければならない」という文特別補佐官の意見を尋ねる鄭晋錫(チョン・ジンソク)自由韓国党議員に答えたものだ。文特別補佐官はこれに先立ち、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の「斬首部隊」を創設する計画という宋長官の発言をめぐって「非常に間違ったこと、非常に不適切な表現を使った」と非難した。

  このような安保に関する意見の違いは今に始まったことではない。「戦術核の再配備を検討する」という宋長官の2回にわたる発言を文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「戦術核の再配備はない」と覆し、これに対して宋長官も「戦術核の配備は国益に役立たない」と一歩退き、一進一退の論争を招いた。「800万ドル(約8億9000万円)を北朝鮮に支援するかどうかを21日に決める」という統一部の発表に対しても宋長官は「支援の時期は遅らせて調整すると聞いた」とし、見解の違いがあることを示した。

  北朝鮮の核・ミサイル実戦配備はすでに時間の問題になっている。専門家らは北朝鮮がこれから固体燃料を利用した弾道ミサイルの開発に力を注ぐと予想している。固体燃料を使えば燃料の注入時間がかからず、事前探知が難しくて機動性が優れ、キルチェーンなど先制打撃が難しくなることになる。このような状況で、米国はホワイトハウス国家安保補佐官と国務長官、国連駐在米国大使などトランプ政府の外交安保首脳部3人組が口をそろえて北核解決のための「軍事オプション」を取り上げた。これに対し、足並みをそろえるかのようにトランプ大統領も15日、アンドルーズ空軍基地を訪問してB-2戦闘爆撃機とF35戦闘機などを見回し「挑発すれば、木っ端みじんにしてみせる」という超強硬な発言を吐き出した。

  このように一糸乱れない米国の前で内輪もめを見せるのはそれだけに韓国の安保態勢が緩いということを意味する。これを置き去りにすれば、堅固になるべき韓米同盟に亀裂を招く致命的危険がある。韓国政府を信じなかった米国が同盟を無視して独自の行動に出る可能性がそれだけに大きくなるということだ。THAADの配備をめぐる混乱でそのような不信はすでに赤信号が灯っている。

  安保は絶対に揺れてはならない。北朝鮮に対する強いメッセージは口先でなく、行動から出るべきだ。国軍統帥権者である文大統領から一貫した言動を見せるべきだ。これ以上「内需用と輸出用は別々」の発言で混乱をもたらしてはならない。外交安保のコントロールタワーが状況や立場によって揺れれば「北朝鮮が核とミサイルをあきらめないわけにはいかないようにする」という文大統領の発言はむなしい掛け声で終わる可能性がある。
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