【時視各角】無気力な韓国、活気あふれる米国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.07 09:37
意外にもベゾス氏が最も目立っている分野は政治だ。2013年に買収したワシントンポスト(WP)を通じて米共和党大統領候補トランプ氏と戦争の真っ最中だ。トランプ氏はWPが女性問題、不動産取り引き、嘘などの弱点を暴露すると「WPはベゾス氏がアマゾンを守るために安値で買いとったおもちゃだ」と攻撃した。
だがベゾス氏の布石のほうがち密だ。マーティン・バロン氏をWP編集局長に座らせたことからして神の一手であった。バロン氏はアカデミー作品賞を受けた映画『スポットライト』に登場した実直な編集局長の実際の主人公だ。「ボストン・グローブ」時代の調査報道チームがカトリック司祭の性的虐待と教会の組織的隠ぺいを暴露するよう導いた人物だ。そんなバロン局長が20人余りのWP記者たちによってあら探しをしているのでトランプ氏としては背筋が寒いはずだ。