<Mr.ミリタリー>北核脅威の高まりにも深まる韓日葛藤…韓国は安全保障で孤立(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.28 08:00
そのためか今はトランプ大統領が1回目の米朝首脳会談以降、ごり押し式で金委員長を手懐けようとしているように映る。だが、核を保有した金委員長は微動だにしない。むしろトランプ大統領のほうが尻に火がついた。来年春からは米議会が米朝核交渉経過をいちいち報告させて確認するためだ。トランプ大統領は議会の同意なく自分の思うように制裁を緩和することもできない。議会の牽制(けんせい)で米朝首脳同士のトップダウン(top-down)式の一括合意も容易ではない。前にも進めず後ろにも引けなくなったトランプ大統領は、昨年マティス長官の建議を受け入れたことを今になって後悔している可能性もなくはない。このような混線で、来年の米朝核交渉が順調に進まなければ、トランプ大統領の北朝鮮および韓半島政策はどこへ飛び跳ねるか予想することはできない。
弱り目にたたり目で、在韓米軍駐留を支援する防衛費分担金交渉が深刻だ。近く妥結に至らなければ、来年4月から在韓米軍の韓国人勤労者への給与が中断される。お金の問題は敏感だ。韓米は分担金を1兆3000億ウォン(約1287億円)まで近づけたという外信報道もある。従来の分担金9600億ウォンの2倍に引き上げるとするトランプ大統領の要求に比較すれば大幅に減ったといえる。だが、トランプ大統領は昨日もイラクを訪問して「米国は世界の警察を続けることはできない」としながら「すべての負担を米国が負わなければならないのは不当」と述べた。分担金をもっと出せという意味だ。トランプ大統領はシリアからの米軍撤退も決めた。したがって分担金交渉が決裂すればトランプ大統領が在韓米軍の縮小または撤退を命じる可能性もなくはない。