【コラム】光化門デモから韓国経済の希望を読む
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.14 10:37
12日夕方に光化門(クァンファムン)に集まった人たちは傍目にはイベントを楽しむ人たちのようだった。壇上に上がった人の一言一言に熱狂した。個性ある服装とピケで自身を表現した人も多かった。100万のデモ隊が集まったがそのどこにも暴力はなかった。顔には微笑を浮かべていた。しかし彼らを光化門に向かわせたものは憤怒だった。国民が委任した権力をむやみに使ってしまった大統領に、その権力を背に私利私欲を満たしたオオカミの群れに、機会均等という民主主義の基礎から守られないこの国に人々は憤怒した。あまりにひどく正常な理知ではとうてい納得できないことがマスコミをいっぱい埋める。
1カ月前に「朴大統領はサムスン・現代車トップと単独面談を」というコラムを書いた。経済がとても厳しいので大統領が直接企業家と会い虚心坦壊にさまざまな話をしてみれば何かの糸口を見つけられるかもしれないという思いからだ。これがどれほど馬鹿みたいな提案だったかを確認するのに長い時間はかからなかった。いわゆる「崔順実(チェ・スンシル)ゲート」を通じ大統領が企業オーナーに個別に会っていたことが明らかになった。1年も前にオーナーらに会った大統領に「単独面談せよ」で促したとは。