韓国「公演曲に問題」…北朝鮮「芸術団、一時万景峰号に撤収」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.02.13 09:38
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を祝う公演のために訪韓した三池淵(サムジヨン)管弦楽団〔玄松月(ヒョン・ソンウォル)団長〕が7日午後、リハーサルを中断したまま宿舎である万景峰(マンギョンボン)号に撤収する事件があったと政府当局者が12日、明らかにした。匿名を求めた当局者は「前日(6日)到着した芸術団が7日午後、江陵(カンヌン)アートセンターで全体リハーサルを行った」として「韓国政府が公演の内容に問題があると調整してほしいと要求すると、北朝鮮側関係者たちが少しの間会議をした後、団員に『撤収せよ』と指示した」と話した。同時に、「到着した日に練習ができなかったため午後8~9時までリハーサルが行われる予定だったが、芸術団は練習を中断して午後7時ごろ宿舎だった万景峰92に戻った」と話した。
玄松月氏は自身が団長を務める牡丹峰(モランボン)楽団を率いて2015年12月に中国公演のために北京を訪問し、中国側が公演の背景画面(ミサイル発射場面)を問題視とすると公演3時間前に撤収した前例がある。そのため、当局は玄団長が“北京回軍”を再現するのではないかと一時緊張したという。他の当局者は「北朝鮮の曲には最高指導者や体制を宣伝する歌がほとんど」としながら「韓国側国民を相手にする公演であるだけに、論議の余地をなくすために北朝鮮側に公演内容の調整を要求した」と説明した。