韓国の半導体売上、100兆ウォン目前に…「スーパーサイクル」あと2年は続く(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.09.19 09:45
しかし今は状況がやや変わった。微細工程など半導体技術の高度化が限界に達して投資規模に比べて生産量が急増することはない。サムスン電子はことしを含めて今後5年間、年平均10兆ウォン以上の投資を行い、SKハイニックスもことし9兆5000億ウォンを投じる予定だ。イ研究員は「ラインを増設すれば生産量が増加するかもしれないが、増える需要を超えるほどではないと考える」と説明した。実際、市場調査企業「ICインサイツ(IC Insights)」は2021年までメモリー半導体市場が年平均7.3%成長すると予想する。
需要の増加速度に供給が追いつけないため価格も上昇する一方だ。ICインサイツによると、DRAMは平均販売価格(ASP)がことし1-3月期21.5%、4-6月期19.0%上昇した。NANDフラッシュも1-3月期8.9%、4-6月期5.0%上昇した。ことし、DRAMのASP増加率は実に63%、NANDフラッシュも33%の成長を示す見込みだ。グローバルメモリー市場は韓国のサムスン電子とSKハイニックス、米国のインテル・ウェスタンデジタル、日本の東芝など5~6社のメーカーが主導している。市場価格の上昇はこれらメーカーの営業利益に直結する。証券会社の報告書を総合すると、サムスン電子半導体部門のことしの年間営業利益は32兆~36兆ウォン、SKハイニックスは13兆~14兆ウォンになる見通しだ。二社が半導体だけで50兆ウォン近く稼ぐということになる。未来アセット大宇のト・ヒョンウ研究員は「7-12月期もメモリー半導体価格上昇は続く見通しなので、二社の営業利益率(営業利益を売上額で割った比率)は少なく見積もっても40%を上回るだろう」と予想した。