地球6000周走ったKTX…韓国民1人あたり8回乗った計算(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.31 16:52
#釜山(プサン)地域の広告代理店で仕事をするユン・ミヒさん(29、女性)は自称「演劇マニア」だ。いつも公演情報サイトで観る演劇やミュージカル公演などがあるか探してみる。時々、午前8時頃に釜山駅から出発するKTXに乗り込む。ひたすら演劇を観るためだ。釜山にも南浦洞(ナムポドン)や広安里(クァンアルリ)などに大小の公演会場があるが、その多様性はソウル大学路(テハンノ)には及ばない。ユンさんは「2カ月に1度ぐらい、朝に釜山を出発してソウルで友人と演劇を観てお茶をして夕方に帰ってくる」と話した。彼女はKTXが作り出した「遠征公演観覧客」だった。
#「ソン代理、今度の土曜日にランチの約束はありますか。時間があればご一緒しませんか?」。スマートフォンの画面にカカオトークのメッセージが浮かび上がった。発信者はソウル中区(チュング)の取引先の社員。ソン代理はしばらくスケジュールをざっと見た。その日の夕方に蔚山(ウルサン)で高校の同窓らと夕食をともにするところだった。大邱(テグ)で朝食、ソウルでランチを、蔚山で夕食をとらなければならない状況。移動距離は680キロメートルだ。それでも可能だ。ソン代理は「12時半ごろにお目にかかります」と答え、すぐにスマートフォンでKTXの切符を買った。彼は「営業のためにあちこち飛び回っていると一日3食を別の都市で食べるスケジュールを組むこと自体が全然おかしくない」と話した。