『奇皇后』ファンタジー偏向の歴史わい曲…漫画的ロマンス繰り返す(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.21 13:54
史劇はドキュメンタリーではない。それでも無限虚構の領域でもない。
フェイスブック『ドラマの全て』チームが進めているドラマ舌戦13回のテーマに、MBC(文化放送)のファンタジー史劇『奇皇后』が挙げられた。高麗時代の貢女として連れて行かれ王の皇后になった奇皇后を初めて主人公にしたドラマだ。奇皇后はそれ以後、兄の奇轍(キ・チョル)などと共に高麗内政に干渉するなど悪女のイメージが強い。これをめぐって放送前から歴史わい曲論争が激しかった。事実と想像の出会い、今私たちの史劇はどこに立っているのだろうか。
◆歴史を消してファンタジーに=ドラマは奇皇后を、韓国史上で最初にグローバル舞台で活躍したアルファガール(エリート女性)として再照明を当てるという趣旨を掲げた。キャラクター設定がこれまでの悪女イメージとぶつかった。皇后の話が韓国史劇にふさわしいのかと「国籍」や歴史認識を問いただすとんでもない批判まで出てきた。奇皇后の相手が猟奇的な行為で名高い忠恵(チュンへ)王論争がより大きかった。放送直前に忠恵王は仮想の王ワン・ユに変わった。