Ａ（５９、女）は９２年、夫と死別した。 姑（８１）は、一人息子が４０代の若さで持病で死亡したことを嫁Ａのせいにした。 Ａが保証人になって大きな負債を抱えるなどし、家庭に問題が生じたということだ。

嫁と姑の対立が激しくなり、子どもとも離れて一人で住んでいたＡは、最近、「骨粗しょう症など体がよくない姑を看病する」とし、姑が住む賃貸マンションに入った。 しかし夜遅くまで食堂で働いているため姑の看病も手に負えなくなり、再び対立が始まった。

姑は「老人ホームへ行くのはどうか」というＡの勧めを強く拒否した。 結局、今年２月、姑と嫁の間で争いが生じた。 姑に髪の毛をつかまれたＡは姑の顔を引っかき、左手の親指と中指をかんで大けがを負わせた。

ソウル中央地検は尊属重傷害容疑で逮捕、起訴したＡに懲役１年６月を言い渡したと２２日、明らかにした。 ソウル中央地検は「ストレスが累積した状況での偶発的な犯行と考えられるが、犯行方法が残忍で、体が不自由な姑に大けがを負わせた非人間的行為犯罪という点などを考慮した」と説明した。

Ａ側が「事件当時、酒に酔った状態で、意識がはっきりとしていなかった」と主張したことに対しては、「Ａが酒を飲んだ後に争いになったことは認められるが、状況を分別できないほどではなかったと判断される」と述べた。