<ノーベル賞の話>ウイルスとノーベル賞-議論多かった2008年生理・医学賞-(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.28 14:32
エイズウイルスの場合は米国NIHのロバート・ギャロ氏が受賞からはずれたことが大きな話題だった。1982年パスツール研究所のモンタニエ氏のグループは、パリの病院で働いていた医師からエイズ患者のリンパ線のサンプルをもらった。当時モンタニエ氏のグループで働いていたバレ=シヌシ氏の主導で彼らはこの検体からウイルスを発見してLAVという名前をつけて83年5月『サイエンス』誌に発表した。
だが、これと同時に米国のギャロ氏のグループもやはりモンタニエ論文のすぐ前に米国患者の末梢血液T細胞からウイルスを発見したとしてHTLVという名前をつけて発表した。