元韓国外交官が解釈した安倍談話(1)

元韓国外交官が解釈した安倍談話(1)

2015年08月18日15時42分
[ⓒ 中央SUNDAY/中央日報日本語版]
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  14日に発表された日本の安倍晋三首相の戦後70周年談話には侵略、植民地支配、反省、おわびという村山談話の4つの核心キーワードが全て入っている。ちょっと見る分には誠意を示したようだが、よく見てみればさまざまな問題点を抱えている。

  まず「侵略」については日本が侵略をしたという直接的な表現を使わなかった。第三者的な表現で、侵略や戦争のような武力行使をもう二度としてはならないと言及しているだけだ。

  「植民地支配」についても植民地支配と永遠に決別して民族自決の権利を尊重する世界にならなければならないと第三者的に叙述しているだけで、日本の主体的な責任意識があらわれていない。

  「反省」と「おわび(謝罪)」については首相自身の直接言及の形態ではなく、日本がこれまで繰り返し反省とおわびを表明してきたという間接引用方式を使った。そして反省とおわびの対象を「先の大戦における行為」とし村山談話が植民地支配と侵略をその対象として明示したこととも差がある。

  ◆無限責任を強調したドイツとは対照的

  4つのキーワードのうちでも「おわび」を含ませる問題が最後まで難航していた。安倍首相の本心はおわびを入れないというものだった。しかし国内外の圧力のために仕方なくおわびという表現を受け入れる代わりに「あの戦争には何ら関わりのない、私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」という内容を追加することで、自身の保守的な色彩を浮上させようとした。これは「ドイツ人にはナチス時代の事を解決しなければならない、特別で限りない責任がある」と強調したアンゲラ・メルケル首相の姿勢とは克明に対照されるものだ。

  意図的に国際社会の好感を誘導する内容を多数含ませたのも今回の安倍談話の特徴だ。感性に訴える冗長な表現をさまざまな所で使い、日本が国際社会に復帰できるように戦勝国が寛容を示したことに対して深い感謝を表明した。

  日本軍慰安婦という用語を直接使いはしなかったが、女性の人権を強調したのも同じ脈絡といえる。戦争の陰で名誉と尊厳を深く傷つけられた女性たちがいたことを忘れてはいけないと言いながら、21世紀は女性の人権が傷つけられることのない世紀とするため世界をリードすると述べた。早期に問題を解決しようとする意志は見せないのに、日本が慰安婦問題について誠意がないという国際的イメージから払拭させてみようとしているのだ。こうした点を考慮すると、安倍談話に対する評価は決して良い点数は与えがたい。村山談話をはじめとする歴代内閣の歴史認識に比べ鮮明性が大きく後退した。簡明で直接的に植民地支配と侵略に対する反省と謝罪を明らかにした村山談話には比べものにならない。

元韓国外交官が解釈した安倍談話(2)

元韓国外交官が解釈した安倍談話(3)
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