【取材日記】海警解体後に「山」に行った中国漁船対策=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.11 09:33
2011年12月12日午前、仁川市甕津郡小青島の南西87キロの海域。中国漁船の取り締まりをしていた故イ・チョンホ警士(当時41歳)の左わき腹に中国人船長が振り回した刃物が刺さった。イ警士が死亡すると、海警は「中国漁船に銃器を使用するなど強硬対応をする」と宣言した。海洋警備法17条も「船舶と犯人の逃走を防いだり自己または他の生命・身体の危害を防止する目的である場合、武器類を使用できる」と定めている。
しかし現場の海警隊員は「事実上武器などを使用しにくい」と話す。匿名を求めた海警は「銃器を使用して死亡事故でも発生すれば中国と外交葛藤が生じるおそれがある。(2014年のセウォル号事故で)海警が解体された後、『これ以上は問題を起こしてはいけない』という認識が強く、発砲は事実上難しい」と吐露した。