【コラム】成長の目線、「中進国」に合わせるべき=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.08.05 14:41
2番目、現在直面している家計負債や高齢化問題の深刻性を考慮する時に「瞬間的な成長」では解決の見通しは立たない。中成長が持続しなければならない。このためには投資増大と賃金上昇が共に進まなければならない。正常な成長公式は、投資増大にともなう雇用創出、それに沿った賃金上昇だ。賃金上昇は企業の国内投資が共に起きてこそ持続できる。投資増大と賃金上昇の輪を作るには政策力量が集中しなければならないだろう。
投資は企業家の「動物的本能」にかなり左右される。不確かなことが多くても、企業家が楽観的展望を持ってリスク負担ができる雰囲気が作られなければならない。賃金上昇が投資増大につながる「噴水効果」は、韓国が日本よりもはるかに低い可能性が大きい。韓国経済の規模が日本よりはるかに小さく、したがって内需が全体経済に占める比重も小さいためだ。賃金が上昇しても労使が売り上げと利益増大のために共に努力してその結果を共に分かち合う好循環構造を作り出すという労使政の合意がなければならない。