李明博（イ・ミョンバク）大統領と中国の温家宝首相は２８日、済州（チェジュ）と中国・大連に両国の領事事務所を設置することで合意した。両国長官が同席した拡大首脳会談でだ。

李大統領と温首相はまた、政府間要人の交流を拡大し、両国関係発展のための専門家共同研究も持続的に実施することにした。▽２０１５年までに両国貿易規模３０００億ドル達成するための共同努力▽雇用許可制、知識財産と環境・グリーン成長分野での両国間の実質協力強化－－などでも一致した。

しかし両国の最大イシューである自由貿易協定（ＦＴＡ）締結のための交渉は、この日の会談でも進展はなかった。韓国と中国はＦＴＡと関連し、共同産官学合同調査を最近終えた状態だ。

温首相はこの日の会談で「できるだけ早く（ＦＴＡ交渉開始を）できればいい」という意見を明らかにしたという。しかし李大統領は即答をしなかったと、パク・ソンギュ青瓦台（チョンワデ、大統領府）報道官が伝えた。両国は首脳会談が終わった後、「ＦＴＡ問題について今後、緊密に協議していくことにした」と発表するにとどまった。

このほか、李大統領と温首相は主要２０カ国・地域（Ｇ２０）ソウル首脳会議や核安保首脳会議でも協力することで合意した。