俳優コン・ユの“トッケビの剣”、中国の限韓令を突き抜けた
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.02.09 09:04
中国政府も“トッケビ(鬼)”を遮断することはできなかった。ドラマ『鬼<トッケビ>』(原題、以下『トッケビ』)のことだ。高高度ミサイル防衛(THAAD)体系に対する報復措置として韓流コンテンツの公式流通を禁止した限韓令にもかかわらず、中国で『トッケビ』の人気は爆発的だ。韓国では放映終了から2週間が経過したが、中国での熱気は高まるばかりだ。政治権力がネジをきつく締めても文化の流れを遮ることはできないという事実が改めて立証されたといえる。
驚くべき点は、トッケビブームが合法的なルートではなく「裏のルート」を通じて広がったということだ。限韓令でテレビの電波に乗ることができず、4億7000万人の会員を擁する動画サイトIQYIY(愛奇芸)にも紹介されることはなかった。代わりに韓国での放映が終わるとすぐにネットユーザーが字幕をつけて動画共有サイトなどに掲載したところ、口コミを通じて一瞬のうちに広がった。
北京の英語教師の陳雪さん(32)は「初めは職場の仲間が教えてくれたサイトURLを通じて『トッケビ』を見たが、数日後にはサイトが閉鎖されていた」とし「ドラマを続けて見るために、うわさをたよりに別のサイトを探して結局最後まで全話見た」と話した。