【コラム】成長の目線、「中進国」に合わせるべき=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.08.05 14:41
崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済チームが内需不振を打開するために意欲的に出した発言の中で、最も関心を引くのは「一度も行ってみたことのない道」を行くという言葉だ。久しぶりに接するチャレンジ精神がうれしい。実際に韓国が「経済の奇跡」を作ったのは、人が行かない道に進んだからだった。1960年代後半、一貫製鉄所の建設を推進する時に世界銀行から「分不相応なこと」だとしながら融資を断わられたが、韓国政府はポスコという世界的企業を作り出して70年代の重化学産業化の礎にした。80年代の半導体投資も国内外に蔓延した悲観論を打ち破って成功したものだった。
一方で2000年代の韓国経済が誤ったのは、自ら前途を探すよりもほかの人々が作った教本に追従しようとしたことに大きな原因があったようだ。「グローバルスタンダード」に従うべきと構造調整をして家計負債をたくさん積み重ね、貯蓄率は米国よりもさらに低い「先進国型低成長経済」を作ることに「成功」した。