韓国通のノーベル賞作家「ソウルはいつも変化する都市」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.15 08:38
「うちの親は金持ちではない。それでも(…)私が高校を卒業すると、いわゆるSKY大学〔韓国最難関とされるソウル大学・高麗(コリョ)大学、延世(ヨンセ)大学〕に送るために銀行に借金までした。(…)父の姉である(…)伯母の家は弘大入口(ホンデイプク)駅の近く、大学のすぐそばにある(…)。」
韓国社会の両極化現象に敏感な若い作家の小説の文章のようだ。だが、違う。2008年にノーベル文学賞を受賞したフランスの小説家ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ氏(77)の新しい長編小説『ビンナ-ソウルの空の下』(ソウルセレクション社)の1ページ目に出てくる文章だ。副題から分かるようにソウルを背景にした作品、前から執筆予告されていた、あの作品だ。ついに韓国語翻訳版が出版され、14日午後にル・クレジオ氏が参加した記者懇談会が開かれた。フランス語の原文を西江(ソガン)大学のアン・ソンジェ名誉教授が英語翻訳した英語版は来週米国で、原書のフランス語版は来年2月末にフランスで出版される。