アモーレパシフィックのグローバル成長は速い。昨年、米国市場が黒字に転換し、中国市場では売上高が５０００億ウォンに達した。アモーレパシフィックグループのキム・スンファン戦略部門長は「中国市場に特化した商品などで中国での売上高を２０２０年までに３兆４０００億ウォン規模に増やしたい」と述べた。しかし中国市場は希望ばかりあるわけではない。人民元切り下げと景気失速で中国消費者の購買力が落ちているからだ。

これに関し徐会長は「化粧をする中国人は現在２億人だが、今後は５億人に市場が拡大する」とし「まだ人民元切り下げによる打撃はない」と述べた。

「ネクストチャイナ」戦略も紹介した。シンガポール・タイなどを中心にアジア市場を拡大するということだ。中東と中南米にも進出する。急成長中の中東市場は１１兆ウォン、中南米はブラジル（４３兆ウォン）を中心に８４兆ウォン規模だ。徐会長は「中東は中産層が増え、化粧に対する認識が変わっている。南米は美意識が高く、都市化が進行中であるうえ、韓国化粧品に対する関心も多い」と説明した。米国とカナダでもブルーミングデールズやバーグドルフグッドマンのような高級デパート中心から大型ディスカウントストアのターゲットなど大衆的な流通チャネルに拡張中だ。徐会長は「西洋とは違うアジアの美しさを生かした『アジアンビューティー』で我々の強みを生かしたい」と述べた。


＜世界を揺るがす韓国化粧品＞奇抜な商品で５年後には海外市場の比率を半分以上に（１）