【取材日記】人間薄煕来に学ぶこと=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.29 14:51
26日に終わった中国の薄煕来元重慶市党書記の裁判ニュースに接しながら人々は何を考えたのだろうか。「わいろと横領金額(約49億ウォン、約4億3000万円)があれほどなのか、情婦までいたのか」と驚いただろう。権力闘争と汚職の末路に、権力の無常を感じたかもしれない。また自身の浮気の事実まで明らかにして疑惑を免れようと地団駄を踏む薄氏を見て舌打ちしただろう。しかし裁判で権力闘争と汚職という霧をとり除けば、その中に薄氏個人の本質を見ることになる。
簿氏は最終陳述で自身の没落が、家庭をうまく治めることが出来なかったこと(治家無方)から始まったといった。谷開来夫人が英国人事業家を殺害し、息子の薄瓜瓜が高級車フェラーリを乗り回す放蕩質になるのをうまく管理できなかったという告白だ。しかしこの告白は順序が間違っている。大学に修身斉家(自分の行いを正して家庭を整えること)はあっても斉家修身はない。先に自身の修身から過ちをただしていれば心も楽だっただろう。