【コラム】正しい歴史教育のために信頼・尊敬される学者が立ち上がるとき(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.14 13:55
親日論争を招いたその争点で、既韓は相対的な優位を言えるだろうか。あえて言うと、日帝批判も体系がなく、偏頗性を脱皮できなかったという印象だ。安重根義士がそのまま「安重根」であり、激しかった義兵抗争にもわずかな紙面を割いただけだ。特に国内外の民族運動で、既韓は社会主義を浮き彫りにし、労働・農民運動を反復的に取り上げた。地主、商工人、中上層が果たして民族運動に献身したのか、生徒は疑問を抱くだろう。
このように見ると、既韓は教韓に対して勝利を叫ぶ資格はない。社会科学専攻領域の現代史に入ると、すべて軸が揺れるが、既韓も教韓も事件の軽重調節と中立性の維持から離脱した。むしろ既韓は李承晩(イ・スンマン)と朴正熙(パク・ジョンヒ)の失政に過度に集中することで、生徒を「陰地現代史」に導く。現代史の分岐点である韓国戦争(朝鮮戦争)にわずか3面しか割いていない理由も理解できない。既韓の不良と偏向性はなぜこれまで指摘されなかったのだろうか。