韓国の７－９月期の経済成長率が３．３％となった。輸出の代わりに内需が成長を支えた。

韓国銀行（韓銀）は２５日、７－９月期の実質国内総生産（ＧＤＰ）が前年同期比３．３％成長したと明らかにした。前期（４－６月期）比では１．１％の成長。四半期別の成長率が３％台となったのは２０１１年１０－１２月期以来７期ぶり。

前年同期の成長率（１．６％）が低かった点も成長率の数値が高まった理由だ。しかし２期連続で前期比１％台の成長を維持し、韓国経済が緩やかながらも回復傾向を継続している傍証という評価が出ている。

特に、輸出が前期に比べて減少（－０．９％）したものの、民間消費（１．１％）と設備投資（１．２％）、建設投資（２．７％）など内需が成長率を牽引したのが目を引く。飲食品の価格が安定して消費が増え、スケーリング（歯石除去）などに健康保険が適用され保健社会福祉分野（２．６％）も伸びた。

韓銀のチョン・ヨンテク経済統計局長は「輸出は前期（４－６月期）の実績がよかったうえ、秋夕（チュソク、中秋）連休で営業日数が減ったためマイナスとなったが、１０月に入ってからは悪くない」と伝えた。

安定した回復傾向のためには内需、特に投資が確実に増えていく必要があるという指摘だ。ＬＧ経済研究院のシン・ミンヨン首席研究委員は「特別な悪材料がなければ、韓銀の今年の成長率予測値（２．８％）は達成可能とみられる」とし「税収不足で政府が財政支出を増やすのが容易でなければ、投資活性化が今後の成長のカギになるだろう」という見方を示した。