【時視各角】サッカーとは異なる韓日経済戦争
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.14 10:33
今年のサッカーU-20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)16強戦で韓国は新鋭スターが活躍して日本を下した。しかも韓国は準優勝という結果を残した。しかしその事実よりも日本に勝ったことの方が印象深いのはなぜだろうか。永遠の宿敵・日本であるからだ。いかなることでも日本と対戦すれば我々は力がわいてくる。国民の心を一つにする。夜中に起きて観戦するのが韓日戦だ。
しかし経済は違う。「二度と負けない」という「レトリック」だけでは対応できることではない。優れたスターが存在し監督の作戦がうまく機能して運もあれば勝つスポーツと経済は全く違う世界だ。まずは客観的な戦力が違う。その目安となるのがはノーベル賞だ。平和賞・文学賞を除けば日本は科学分野のノーベル賞が23件にのぼる。最初のノーベル賞は、1868年の明治維新を通じて近代科学文明を受け入れてから81年後の1949年に受賞した。現在はそれから70年が経過した。最初のノーベル賞を基準に見ると、先進科学蓄積の格差は151年にのぼる。一方、韓国は科学ではノーベル賞候補にも挙がっていないのが現実だ。
経済の外形はそれなりに大きく見える。1人あたりの国民所得は3万ドルを超え、サムスン電子や現代自動車のようなグローバル企業もいくつかある。しかしその中身はどうだろうか。半導体やスマートフォンをはじめとする主力産業に必要な素材・部品・装備(素・部・装)など相当な部分は、日本、米国、オランダのような技術先進国から輸入している。比較優位に基づく分業体制(グローバルバリューチェーン)の自然な結果だ。